RCサクセション<Covers>を探る!
今回は 一年前にも 書かしてもらいましたが 清志郎のことを 暑い思いとともに 再度書きたいと思います。
2009年5月2日に 忌野清志郎が 天に召されてから 丸7年がたちます。清志郎の力強い歌に 元気づけられ 勇気をもらったり 自分が 思ってること 考えてることは もしかしたら 他の誰かも そう思っているかもしれない。などと考え 慰められることは いまだに多くあります。もちろん 私の頭の中も 清志郎が 残したいろいろなメッセージは 今でも 心に深く焼き付いて 離れません!
そんな中 こんな本を 読みました。『ラストデイズ 忌野清志郎×太田光』。2014年5月2日にNHKで放送されたドキュメンタリー
の書籍化で 社会問題をテーマにし 発売中止になった1988年の問題作『COVERS』で 清志郎が歌おうとしたものは何だったのか?を 爆笑問題の太田光が解いていきます。
爆笑問題の太田の 清志郎の高校時代の同級生のインタビューから始まり レコード会社の担当者、写真家、泉谷しげる、RCのギターで 昔からの相棒チャボ仲井戸麗市などが 登場します。
『COVERS』は RCサクセションとして 洋楽カヴァーアルバムで洋楽ヒット曲に オリジナルの日本語詞をつけた楽曲を収録しいます。その中の2曲が 原核について歌った<ラヴ・ミー・テンダー>と反原発の<サマータイム・ブルース>などが問題になり、当時の所属会社東芝EMIからは発売日3日前に 発売中止が決定されました。原発事業に 絡んでいるからか 東芝からは 出せないということを 何の相談もせず 一方的に決められ そして 1988年6月22日付けの新聞広告で「素晴らしすぎて発売出来ません」と掲載した いわくつきのアルバムになってしまったのです!
泉谷しげるは 参加していますが 初めは テーマがテーマだけに 止めておいた方がいいのでは?と 助言したんですが 確信犯的に やったことを 語っています。エディ・コクランの曲のカバー<サマータイム・ブルース>では いい感じで吠えてます!
RCサクセション サマータイムブルース〜LOVE ME TENDER
チャボの話では 清志郎の芸風が変化していったのは ちょうど 長男が 誕生して ますます本音を語ることが大切なことと 思いつめたのと 実の父親が亡くなり 生みの母親の遺品を 親戚の人からもらった時に 戦争に対する憤りや怒りが 手紙や日記、短歌にこめられていて 自分と思いが同じことが分かり 反戦歌を ストレートに歌おうと 決心したんではないか と語っています。
表現者として 色々な曲を書いてきて なぜ こんなにもストレートに 表現してしまったのか?清志郎に 何が起こったのか?清志郎が歌おうとしたものは何だったのか?は ずっと疑問に思っていたのは 自分だけでは ありませんでした。ユーモアを持ちながらもタブーを恐れずに歌い続けた忌野清志郎の転換点の一つは、そんなわけがあったのですね!
その他の曲にも 清志郎が 自分の言葉で 歌っているので カバーに感じさせないところが また カッコいいところでもあります。この愛と平和を歌う曲<イマジン>は ジョン・レノンの次に カッコいいと思っています。気持ち入っています。ぜひ 聴いてほしいですね!
このCDは マイナー・レーベルからの発売となり 世に知れることになります。
そして だんだんと 歌の内容も 過激で よりストレートなものになっていきます。そして覆面バンド<The Timers>へと つながっていきます。
最後のページに そんなメッセージがあります。
希望を 捨てない方がいい。
俺はサイコーなんだって 信じるんだ!
既成の概念なんか疑ってかかった方がいい。
『なんでなんだ?』って
いつも子供みたいに 感じていたいぜ!
ふざけんなよ!
俺がサイコーなんだって
いつも胸を 張っていたいだろう?
日本で 一番最高のロックンローラー 忌野清志郎は やっぱり 私にとっても ヒーローです!!
最後まで ありがとうございました。
明日もいい日になることを 願って!