ちょこっと感動日記

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本のこと③ ~今昔物語

 

眠れないほど面白い『今昔物語』: 欲望、性愛、嫉妬、ユーモア……男と女の「生の息づかい」 (王様文庫)
眠れないほど面白い『今昔物語』: 欲望、性愛、嫉妬、ユーモア……男と女の「生の息づかい」 (王様文庫)
著者:由良 弥生
出版社:三笠書房
カテゴリー:本


 


 この本を 読もうとしたきっかけは 職場の読書好きの人から コレおもしろいから  読んでみて! と言われ、源氏物語で 不慣れな文体とうたの意味 が いまいち 理解 できなくて 途中 で 止 めてしまったという失敗 をしていたので どうかな ? と 思 っていたのですが  実際 読 んでみと おもしろくて 思わず笑ってしまう話も 数多く 最後まで読んでしまいました。

 


 今昔物語は 平安時代末期に成立したと見られる説話集で 作者は不明。王朝文学では描かれなかった平安に生きた人々の喜怒哀楽を大胆・鮮やかに再現したものとされていて 王朝文学では描かれなかった平安に生きた人々の等身大の喜怒哀楽を大胆・鮮やかに再現していて 男と女の生の本能、死と隣り合わせの暮らしから生まれるたくましさ・ユーモアなどは 今に通じる何か を感じます。
 
 


 本巻は もっと多くの話が あるようですが 今回読んだ<眠れないほどおもしろい今昔物語>という本には その中の36話を 厳選されていて 世俗的であらゆる階層の男女が登場します。この時代は 一夫多妻制で 男が女の家に通い  泊まり 朝 暗いうちに 家に帰るという通い婚の習慣があり 男は同棲はしなかったそうです。女は 男がくるのを待っているわけで 男が来る回数が多いほど 熱い仲というわけです。
 
 


 男と女の艶めかしい話が ほとんどで 恐怖話も中には ありましたが どこか笑ってしまうもの多かったです。 その中の一つ 通われなくなってしまった妻が 一人で住んでいました。そこに 夫が 何年かぶりに帰ってきます。荒れ果てた家の中で 久しぶりに その妻と 一夜を共にします。朝になった妻を見ると 骨と皮だけの死体だったのです。さみしさと悲しさで すでに亡くなっていたのでした。怖いですね! 久しぶりに会う女は よく調べてから 会わなければいけない という注釈もありました。(爆笑!) 
 

 二つに ある侍が 呼ばれてついて行ったすっごい美人と 夫婦みたいな関係になり 幸せに暮らしていたある日 突然 裸にされ すごい恰好で 柱にくくりつけられ 鞭でビシバシ! というS女の話も 笑かせてくれます。 
 
 

  他にも 蕪(かぶら)を 食べて 身ごもる娘の話、夫の目の前でお犯される妻の話、女の艶仕掛にはまる僧の話など エロ話には 今も昔も 笑わせてくれます。そうか だから 今昔物語は 今も昔も 変らんな!ということかな?などと 勝手に思ってしまいますが どうでしょうか??さすがに 蕪のお話は ないですが(笑)


 


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