ちょこっと感動日記

毎日のちょっとした熱~い感動を綴るマイブーム日記。音楽、本、マラソン、映画、サッカーのこと あれこれ!

ブコウスキーの<詩人と女たち>を読んで  ~本のこと⑥


詩人と女たち (河出文庫)
詩人と女たち (河出文庫)
著者:チャールズ ブコウスキー
出版社:河出書房新社
カテゴリー:本

 
 


 チャールズ・ブコウスキーは この小説<詩人と女たち>の主人公 チナスキーを 自らの分身としてとしていて 女たちと過ごした 7,8年の歴史を ほぼ自伝的に 描いた作品だといわれています。50歳 体重120キロ 臭い息を吐き ビールばかり飲み 競馬が好きで 女が好き セックスが好き 自堕落で 情けなく だらしなく 本当に どうしようにもない人間として登場させ、そこへ これでもか というくらい女が 集まってきます。


 なんたる 御馳走!!それも みんな彼の筆が描き出す チナスキー像に 魅せられてやってきます。アメリカ中から カナダから ドイツから。みんな若く 美しく 魅力的で セクシーな女性が 次々と現れ ファックされていく ということが ごくごく自然な 成り行きのごとく 物語が進んでいきます。というか そればっかりで めちゃ知的なエロ小説 という気がしてきます(笑)


 その性的な描写は 読んでいて 本当に生々しいのですが いやらしくはあまり感じません。笑ってしまう時もありましたが 読んだ後味は良く すっきりしていて 開放感 爽快感すら ありました。訳者のフォークシンガーでもある中川五郎さんが言うには ここまで 素直に「女たち」に対する「男心」が 書き記された物語は まずないのではないか と言っています。


 
 チナスキーのこと うらやましいなあ とは思いますが 体力的に 絶対無理やなあ と 真っ先に思い浮かべますが...(笑) 何か 生活している中で うまくいかない状況に 陥ってしまったり いろいろと考えてしまう自分が 嫌になった時 読んでみると 悩んでいることが 小さく感じ より感動できる小説かもしれませんね!そんな気がします(笑)
 


 老舗ロックバンド、ローリング・ストーンズのミック・ジャガーが 若かった頃 歌手や女優を いろいろと 噂があったことがありますが チナスキーをミックに 置き換えて 想像すれば 面白いかもしれませんね(笑)ぜひ 死ぬまでに 自叙伝を 書いてほしいものです。


 これも 私が 勝手に思っているのですが ジャック・ケルアックの小説<オン・ザ・ロード>の世界と 酔いどれピアノ詩人 トム・ウエイツが 描く唄の世界の 3点セットで 別の次元に 連れて行ってくれるものと思っています。酒、ピアノ、酔っ払い、あばずれ女、のくでなし、ブルース、叶わぬ夢、つかぬ間の幸せ(ボキャの貧しさが わかってしまいますが...)そんなものが 頭に浮かんできます。


こんなことを 考えていたら酔いどれトムの唄が 聴きたくなってきました!!というわけで<ピアノが酔っちまった!俺じゃないよ!>という曲を どうぞ!


Tom Waits - The Piano Has Been Drinking



 

にほんブログ村 本ブログへ


にほんブログ村
×

非ログインユーザーとして返信する