ちょこっと感動日記

毎日のちょっとした熱~い感動を綴るマイブーム日記。音楽、本、マラソン、映画、サッカーのこと あれこれ!

レイモンド・チャンドラー<ロング・グッドバイ>を読んで


 ちょっと頑張ってレイモンド・チャンドラーの長編小説<ロング・グッドバイ>を読んでみました。憧れの古典文学です。もちろん 村上春樹訳です。約600ページ探偵もののハードボイルドですが 独特の言い回しが面白く 私立探偵フィリップ・マーロウの人間的な魅力が 描かれているこの作品は 発表されて 55年にもなるのにもかかわらず 生き生きした登場人物が すごく新鮮で 読み応えある一冊でした。



登場人物は 基本的に軸になるのは 5人ですが その他は数が多く 事件も 複雑に絡みあってます。主人公のマーロウは 私立探偵ですが 全ての事件を解決しようとは 思っていませんし お金のために 動くという事はしません。ただ 自分が好きか嫌いか という判断だけで 動くような人物です。私は それほど探偵ものの物語は 読んだことがないのですが 少なくもホームズやポアロのイメージでは ないと思います。松田優作の探偵物語は フィリップ・マーロウを 少しイメージしたのかなあ!とか思ったりしますが 実際のところは よくわかりません。とにかく かっこよくて ちょっとやくざな人物像に 惹かれました。


この本を読むきっかけが 以前に読んでいたこの本でした。↓




<フィリップ・マーロウの教える生き方>には レイモンド・チャンドラーの小説の中の フィリップ・マーロウの名言が まとめ上げられている一冊となっています。


その名言の中で <ロング・グッバイ>に出てくる 短いものだけを 挙げてみると こんな感じです。


「私は 酒を飲みません。酒を飲む人の姿を見るたびに 酒を飲まなくてよかったと 痛感させられる」


「死んだ人間に罪を負わせるほど 楽なことはない。死人は何ひとつ反論しないからだ。」


「100人のうち二人には 結婚は素晴らしいものだろう」


「離婚もきついのは最初の一回だけだ。二回目からは 単なる財政的な問題に過ぎなくなるし 君にとっちゃ そんなもの痛くも痒くもない」


「法律は正義じゃない。それはきわめて不完全なシステムなんだ。」


「でかい金はすなわちでかい権力であり でかい権力は必ず濫用される。それが システムというものだ」


「さよならを言うのは、少しだけ死ぬことだ」


こんな感じの名言が この小説<ロング・グッドバイ>には 数多くちりばめられています。


 レイモンド・チャンドラーは 大好きな村上春樹さんが 翻訳しているのだから 悪いはずはない。と一番最初に 思ったのが きっかけで 月並みですが 興味を もちました。読んでいるうちに 村上春樹さんは かなり影響を 受けていると思うし 本当に好きなんだなあ!と思ってきました。訳者あとがきも 約50ページあり 解説やエピソードを 紹介されているのは 村上さんならではです。



私の職場にも 面白い言い回しをして 表現する人がいます。例えば


溺れてかけている犬の頭を 棒でつつく。 とか
おんぶにだっこ、肩車までしてもらいよる! とか。


言っていることは なんとなくわかると思います。一瞬 にやっとさせられるところは マーロウと似ていると 思いますが どうでしょうか?違いますね!(笑)


物語の内容には 触れませんでしたが 面白くないわけはありません。読んでからのお楽しみという事で。


それでは。


ギムレットには まだ早過ぎる!

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