ちょこっと感動日記

毎日のちょっとした熱~い感動を綴るマイブーム日記。音楽、本、マラソン、映画、サッカーのこと あれこれ!

「幕末まらそん侍」を 読んで!

 


 久しぶりに 本屋さんに行き 土橋章宏さんの<超高速!参勤交代>という映画にもなった小説を 買おうとしたところ 隣にあった同じ作者の<幕末まらそん侍>の方を 買ってしまいました。
 そんなわけで 土屋章宏さんの<幕末まらそん侍>という本を 最近読みました。時代小説を 読んだのは 久しぶりですが これがまた おかしくて 笑ってしまうくらいの愛嬌がある物語で 大変 気に入りました。本の帯には 映画化決定!! 涙と笑いの痛快スポーツ時代小説!と書かれています。この本の表紙を 見ただけでも なんかおかしくて 笑ってしまいます!


 幕末の世、安政二年(1855年)、安中(群馬県)藩主・板倉勝明は、平和すぎて 戦うことを忘れた武士たちの心身鍛錬を目的で 安中城より熊野神社までの七里余り(約30キロ)の中山道を走らせる命を出します。(“安政の遠足<とおあし>"とも呼ばれ、日本のマラソンの発祥であるといわれているそうな。)その中には いろいろな目的や陰謀があり 5つのオムニバス形式になって 物語は 進んでいきます。


 
 美しい姫をめぐりライバルとの対決に燃える男たちの話では 飛脚が使う南蛮走り(右足と右腕、左足と左腕を 同時に出す走り方)を 習得して 真っ向勝負の黒木と ばれなかったらなんでもいいと 籠や馬を使う こずるい片桐の対照的な二人の対決が 描かれています。 


 どさくさ紛れに脱藩を企てる男の話では 故郷の料理がまずいことで評判の妻を捨て 江戸の恋仲の娘と この遠足を使い 駆け落ちしようと たくらむ男が 最後に 大どんでん返しにあう サスペンス風に 描かれています。 


藩を揺るがす隠密男の話では 藩内のスパイとして働く唐沢甚内が 自分が やっている仕事は 本当に 藩のために 役立っているのだろうか?と自分の存在意義を 試そうとするお話。


お金を取るか 名誉を取るか 迫られる貧乏な武士の話では 貧乏で身分の低い足軽(歩兵みたいな職)で 走ることには 自信がある広之進が ある男に 10両払うので 遠足に負けてくれ と言われ 心が 揺らぐ。息子に 武士の名誉をかけて 勝ちに行くのか?それとも 少しでも生活が 潤うようわざと負けて 10両を もらうのか?


そして 最後は 余命を懸け遠足に挑む男では 定年で引退した又衛門が すでに亡くなっている同僚の息子と 遠足を走る物語。


最後は ゴールの熊野神社で 一ヶ月に渡るマラソン大会の勝者となる者は はたして 誰?という具合に クライマックスを 迎えます。お殿様の命で 開かれたマラソン大会は 来年 殿様も参加する?ことで 幕が閉じられます。


 時代や環境は 違えど 人物は 何んか 今現在にも 似ている人が 身近でいそうで 愛着を 感じたところもあったし 生きていくことに対して みんな必死に戦っているなあ と思い  結局 現在と 一緒やなあ と 思ったりしました。この話も 映画化されるので 機会があったら ぜひ見てみたいと思いました。



 

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