デビッド・ボウイの遺作『★』を聴く!
先日 2016年1月10日、18か月の闘病の末 69歳で亡くなったディビット・ボウイの最後のアルバムが 発売されました。タイトルが『★』(ブラックスター)。私の仕事場の音楽好きの人から このアルバムは 凄くかっこいいので 聴いてみる?と言われて 借してもらいました。
1980年代に<Let's Dance>が大ヒットして 初めて知りました。 気に入った曲は 幾つかありましたが それほど のめりこむことがなかったですが いつも気になる存在でした。クイーンとの<Under Pressur >や ミック・ジャガーとの<Dancing In The Street>は 大好きでしたし 俳優として映画<戦場のメリークリスマス>や<バスキア>でのアンディ・ウォーホール役は はまっていて かっこよかったのを思い出します。
今回 本作<★>を 貸してもらえたのも何かの縁かなあ と思い 聴いてみると これがまた なんともいえない不思議な感じのする見事な出来栄えで 前衛っぽく 前を向いて 攻めている姿勢が伝わってくるようで すぐに気に入ってしまいました。歌っているボウイも 病気に侵されているといった風には 一切感じさせられません。
全部で7曲。ロックのミュージシャンに ジャズを演奏してもらうのではなく ジャズのミュージシャンに ロックを演奏してもらったと 言っていた通り ジャズ特有のにおいがしてきて 気高い味がしてきてます。
①<Blackstar>は 10分以上ある大作で マイルス・ディビスの音楽を聴いているような感覚に陥ります。気高い雰囲気がなんとも最高です。シングル・カットされたようです。②<Tis' A Pity She Was A Whore>一転して 激しいリズムが響くかっこいい曲。ボウイの歌声が 印象的です。③<Lazarus> どことなく70年代の雰囲気が漂く曲。ファンへの最後のメッセージとされてます。⑥<Dollar Days>は 物静かに始まるボウイらしいメロウで美しい曲。サックスの音色が泣きまくる。そしてメドレー風に ラストにつながっていく。⑦I Can't Give Everything Awayは、最後は ポップでキャッチーなリズムが 感動的な曲。まだまだ聴いていたい気にさせられる最後の曲。
これからの10年間は ロックのビックネームが 亡くなる人が多くなる時期に入るので 音楽ファンは 覚悟をしておかなければいけない!といっている評論家がいるそうで その通りかもしれないと思います。悲しいことだけれど これだけは 避けられない。それに代わる新しい才能を 期待するしかないのだと思います。
御冥福を お祈りいたします!ありがとう!!