ちょこっと感動日記

毎日のちょっとした熱~い感動を綴るマイブーム日記。音楽、本、マラソン、映画、サッカーのこと あれこれ!

<人生の100のリスト>を読んで


  ロバート・ハリスさんの<人生100のリスト>という本を 読み終えました。
19歳の時に作られたという 100個のやってみたいリストも 還暦を迎えられて どれだけ達成したのか?というのも気になりますが そのリストの内容が また面白く 一人の人間が 本当に こなせるのか?が 大変面白い読み応えある一冊でした。 


 1948年生まれのロバート・ハリスさんは 実はれっきとした日本人で 高校時代からヒッチハイクで 海外を旅したり オーストラリアで 本屋を経営し 現在は FMラジオのDJや作家活動と主にされてる経歴の持ち主で 好奇心の塊みたいな人だと この本を読んでいると分かってきます。俗にいう究極のチャラ男君かもしれないですが ここまで命を懸けていれば 立派な本物だと思いますし 私は すごく憧れてしまいます。


 そんな何に対しても 好奇心旺盛な人は 多分そこら中ごろごろいて いちいち 本を読むほどでもないと思いますが 私が この人の好きな所は 根っからの文学好き、映画好き人間で 本物とは 一体何かを よくわかっている人だと思っています。
日本では 法律で禁止されているドラックのこと以外は 嘘をつかず ありのままに 自分のことを書いたといわれる通り 自然体で 人生を楽しみまくっている一人の人間が 表現されている楽しい内容でした。この本があれば 何が起ころうと 人生の長い航海を 渡っていける と。 


ハリスさんの100の人生リストの中で 私には 到底できないけど あこがれるなあ!というのは 、ピックアップしてみると 例えば こんなのがあります。


06 南の島で放浪者たちの集うバーを開く
11、性の奴隷になる
25、バックギャモンの世界チャンピオンになる
35、サイケデリック・ドラッグをすべてやる
48、ラジオ番組を持つ
82、ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジのボロアパートボヘミアンな生活をする
 



これは 自分とも かぶるなあと思うリストも 上げてみると こんな感じです。


02、1000冊の本を読む
09、阿片窟で一夜を過ごす
15、ガンジス河で沐浴する
20、映画を5000本観る
21、ZEN寺で修業する
24、ロックスターと友達になる
28、ブルーストの「失われた時を求めて」を読む
33、ピカソのゲルニカを この目で見る
38、「ニューシネマ・パラダイス」の村を訪ねる
45、親友を 5人作る
52、娼婦と恋をする
54、天使に会う
61、ケニアのゲームロッジで ヘミングウェイを 心行くまで読む
91、コーランを読み、メッカに巡礼の旅をする




 まだまだ ありますが こんなところです。私の人間性も ばれてしまうのが ちょっと恥ずかしいのですが(笑)




 <人生の100のリスト>について 色々と調べていると 自分なりのリストを作っている輩がいたので 見てみると 家族のことと お金に関係することばかりで ちょっと意味が違うんじゃないと思いました。確かに その人の目標かもしれませんが。 




 モーガン・フリーマンとジャック・ニコルソンの映画<最高の人生の見つけ方>は 余命3カ月の2人が 死ねまでにしたい10のリストを作って 実行していくというストーリーでした。リストを 書き出して 一つずつ 実行に移していく考え方は 似ている感がありますが こちらは 期間限定の中で どう生きていくのか を考えさせられる感動作でした。



 例え 期間が決められていなくても 一つずつ達成していくのは やはり 根気と運、いい環境、お金が必要になってくると思います。この本を 読んでいて 分かったことは リストを 作って 達成しようとすることが 生きる という事であり 人生であり その人間 そのものだ という事です。それぞれの リストの内容は 違ったものであると思いますが 先出の夢のない リストだけは 避けたいなあと 思います。たとえ かなわないリストでも いつかは叶うと 信じて 生きていきたいなあ!そんなことを 感じさせられてしまいました。


少し前にに 流行語にもなった 「いつやるの?今でしょ」は やりたいことを 棚に放り投げて そのままにしている微妙な心理状況を刺激してか よく使われたりもしましたが やっぱりハリスさんのように やりたいと思うことは 早くやらなければいけないと 思いました。短い人生も 期間限定なのですから。

大阪・新世界探検


 先日 昔の職場の後輩との久しぶりの再会を兼ねて 新世界界隈に遊びに行ってきました。大阪流 どぎつい看板や こてこてのもんが いっぱい食べれる 活気あるところです。もちろん観光客や外国人に混じって 労働者のおっちゃんもたくさんいて 異様な光景が 体験できる大阪唯一の地域で 大阪の魅力が詰まったところではないかと思います。 (全く関係のない話ですが 昔この通りを歩いていたら 何故か 三浦友和と野口五郎に会ったことがあります。撮影はしていませんでしたが。その二人と通天閣というのも 異様な組み合わせかもしれません。笑)


 


朝 10時に 恵美須町駅で 待ち合わせて 早速行ったところが ここ↓↓


 ちょうど通天閣の真下にあるラジウム温泉。寒~い朝に いきなり温まりました。この温泉は 観光客相手に ワンコイン温泉と名ずけられた 入浴料とバスタオルと手ぬぐいが 500円でセットされていて 気軽に入れるようになっています。
露天風呂からは 通天閣が 一望できる特典もあり 人気の温泉です。


 次に行ったのは 新世界に来たら 必ず行くのが 串カツ屋さん。界隈で 多くの串カツやがある中の老舗で 大人気の店が 2件並んでいます。そのうち 並んでいる列が 短い方の<てんぐ>に並び始めました。時間は まだ昼の12時前にも かかわらず 大人気です。






 画像はありませんが どて焼きも とにかく美味しくて 無料のキャベツとともに お腹いっぱいになるまで 食べ続けました。もちろん ソースの二度漬けは厳禁です!(笑)幸せ~!!




お腹も満たされ 酔いも回ってきました。時間も 早いし 通天閣に登ろうという事になりましたが ここでも行列だったので やめて 向かいにある動物園に行こうという事になり おっさん二人で 行くことにしました。おっさんが二人で 動物園に行くのも やはり異様な光景なのかもしれませんが。(笑)



 娘たちも 成長し 動物園に入ったのも 久々の体験です。真冬の動物園は あまり行ったことがなく アフリカの暑いところから来たライオンやトラは どうしてるんやろうと 興味がありました。実際見てみると サービスしまくりで 動きまくって すごく元気でした。シロクマは 当然元気ですが 冬眠するといわれているツキノワグマなども 元気いっぱいに 動きまくっていたのには 驚きました。いくら 暑いところから来たといっても 長年 大阪に住んでいると 適応してくるかもなあ!と おっさん二人で笑いながら 後にしました。


そんなこんなで 久々に 後輩と会って お互い仕事の話や これからのことや サッカーの話と 楽しい時間が過ごせて いい一日でした。

♨古銭湯めぐり 大阪市内編 ③

 
 今回の古銭湯めぐりは 西成区の千本にある福寿湯に 行ってきました。小雨が降る中 大阪メトロ四つ橋線 岸里駅で降り 西に 15分ほど歩いた住宅街のほとんど目立たない場所に ひっそりとありました。
暖簾をくぐると このアートっぽい下駄箱!
このスペースだけ イタリアにいるみたいなおしゃれな配色の形相でした(笑)↓



中の浴室は いたってシンプルな作りで 何のアートもありませんでした。
少しがっくりしましたが いいお湯につかり 気分は 最高です。




 福寿湯の帰り道に通った玉水温泉↓↓は 外観も綺麗で比較的 新しそうだし 中もレトロな雰囲気が 期待できないと思うので 対象外です。





 次に行ったのは 同じ西成区でも 最もDEEPな場所 山王町。ちょうど天王寺動物園の南側に位置するところで 飛田新地の近くに位置し 100メートルの間には 3件の銭湯があります。そのうち 一件が 和光浴場↓↓です。


 こちらも事前の調査では 普通の銭湯の価格440円で 風呂の種類も多く 新しそうで すごく清潔な感じがしてきます。きっと人気の温泉と思いますが レトロな雰囲気は 全く感じられないので 対象外で スルー。


 そして そのすぐ50mほど奥に行ったところにある 日之出温泉は やっと来た!と期待して 中に入りました。


  


 ここも 設備が新しくて 清潔感が すごくあります。浴室は オブジェとか壁画、タイルのデザインなどは 全くのノーマルで 何もありません。狭い路地にあるのですが なぜか 専用の駐車場もあります。



ロッカーの上には 常連さんの専用桶と道具が 並んでいます。こういうところは 庶民的で いいですね!なに?気持ち悪い!そういう意見もありますが 山王町という事で!(笑)


結果 気持ちいいお湯には 入れますが 私が 探している味がある古~い温泉では ありませんでした。


今回の2日間で 期待していた岸里と山王町エリアに トライしましたが お気に入り銭湯発見とはいきませんでした。大阪古渋銭湯探しの旅は まだまだ続きます。

原田マハ<暗幕のゲルニカ>を読んで


 芸術は、飾りではない。敵に立ち向かうための武器なのだ! ― パブロ・ピカソ
原田マハさんの「暗幕のゲルニカ」という パブロ・ピカソの名画<ゲルニカ>にかかわるストーリーの小説を 読み終えました。ピカソの言葉が そっくりそのまま 表現されていて 約100年前も 現在にも 通用できる 必要な手段なんだという事が 分かった気がしました。  


  1937年にパリで描かれたゲルニカというモノクロの大画面の作品には 死んだ子供をを抱いて 泣き叫ぶ母親、折れた剣を握りしめて 生き途絶えた兵士、逃げ惑う女、両手をあげて 天を仰ぐ女、燃え上がる炎。兵隊も戦車も武器も 殺し合いも描かれていないが 紛れもなく 戦争を表現した地獄絵で 大概の人は 気味悪い感じがするのではないかと思います。好き好んでみる絵では ないんじゃないかなあ!と思ったりしました。この本を 読むまでは。



 舞台は 1937年のパリと2003年のニューヨークの二元の世界が 交互に 進んでいきます。1937年のパリは ピカソと その恋人ドラ・マール、のちのスペイン公爵のパルド・イグナシオが 登場します。スペインのゲルニカ地域を 空爆したナチス・ドイツのことを 新聞で知ったピカソは 激しい憤りを感じます。そこで 芸術家として 抵抗するために 描かれたのが 「ゲルニカ」だというわけです。この地獄絵は 反戦へのメッセージなのですね。


 一方 約70年後の2003年、ニューヨークで 同時多発テロが発生し そこで夫が犠牲になったMoMA(ニューヨーク近代美術館)のキュレーター、八神瑤子は <ピカソと戦争>という展示会を 企画して イラクに進攻しようとしているアメリカに対して メッセージを 全世界に送ろうと 企画しました。亡き夫のため 世界平和のために。そのためには 現在スペインの美術館レイナ・ソフィアにある「ゲルニカ」が どうしても 必要だという事で 無理を承知で 動き回ります。そこで 事件に 巻き込まれて行きます。


 このストーリーは ピカソが 本当に生きているかのように 自然に描かれている所も 魅力なのですが それにもまして それぞれに時代に 懸命に生きた2人の女性の生き方が 生き生きと 描かれていて 物語の核心になっている姿に 共感せずにはいられませんでした。懸命になって進んでいけば 必ず同じ思いをもった人が現れ 助けてくれ 不可能を 可能にしてしまう力みたいな不思議な運命みたいなものを 感じずには いられませんでした。 



 ピカソには オルガ・コクローヴァという妻がいて 愛人マリー・テレーズとその娘マヤがいます。その中での ドラ・マールは 写真家として そして恋人として ピカソを支えてました。ゲルニカの製作段階を 写真に収めることができたのは 彼女がいてこそなのです。またマリー・テレーズの明るいイメージとは違い「泣く女」のモデルとされているドラは たとえ醜い女に 描かれようが 心底ピカソのことが 好きだったんだなあ!と 思わせるところや 出会いから 別れまで 描かれているところは 作者の創造かと思いますが かっこええ!生き方に とてもいいなあ!と思いました。


  ↑ ドラ・マールが モデルとされている

                       「泣く女」


↓ 「マリーテレーズの肖像」 
   どちらも素晴らしいと思いますが 比較してみると 面白いですね。 



原田マハさんの本を読んだのは この本が最初ですが アートを絡めた作品「たゆたえども沈まず」 「楽園のカンヴァス」などがあり ぜひ読んでみたいなあと思いました。
アートを 物語に絡めてしまうのは 少しずるい気もしますが 参考文献を かなり使っていますし どの人物が実在か架空かを 記されている所に 作者の奥深さを感じますので 読者も より深く アートの世界に 入れるのではないかと思います。


素晴らしい本に 清々しさを 感じた一日でした。

私の好きな70年代のソウル・グループ②


 超久々の<私の好きな70年代のソウル・グループ>です。今回は かなりメジャーなグループ<The Spinners>を 取り上げてみたいと思います。


 1957年にドミンゴスというグループが デトロイトで結成され そこから やがて<スピナーズ>と改名していきました。このグループの歴代ヴォーカリストは ボビー・スミス、G.C.キャメロンフィリップ・ウィン、ジョン・エドワードと 個性派揃いで その中でも 大好きなのは G.C.キャメロンとフィリップ・ウィン。大ヒットに絡んでいたところはありますが G.C.は いなたく 泥臭い感じがする歌い方をする一方 フィリップ・ウィンは 都会的で 洗練された感があって 一つのグループで これだけ対照的なのは また面白いところです。


 G.C.キャメロンが 在籍していた時は モータウンの時代の1970年の一番のヒットとして スティービー・ワンダーが作った<It's A Shame>があります。モータウン専属のギターリスト、ロバート・ホワイトのかっこよすぎるイントロから 始まるこの曲は いつ聴いても しびれてきます。モータウンの全盛期の モータウンらしいポップなメロディ、ビート、バックコーラス、そして G.C.のいなたい歌い方が また好きなところです。



The Spinners - It's A Shame (Slayd5000)



1973年には フィラデルフィアのトム・ベルというプロデューサーの下に向かいます。いわゆるフィリー・ソウルと言われるサウンドと モータウン・サウンドとは また少し違った素晴らしさがあります。その時のフィリーソウルの代表曲とまで言っていい曲が <Could It Be I'm In Falling In Love>です。



COULD IT BE I'M FALLING IN LOVE / THE SPINNERS


NHKで放送されていた<SOUL TRAIN>の映像からですが 黒人がみんな踊っている中での演奏は 本当にかっこいいです。


 


 ヴォーカルが フィリップ・ウィンに代わり 都会的に洗練されたフィリップ・ウィンの歌声は また 少し違った素晴らしさがありました。フィリップは バラードの方が よく似合っているような感じです。この<Love Don't Love Nobody>の そう典型的でしょう。



The Spinners - Love Don't Love Nobody (It Takes A Fool)




エリック・クラプトンの2005年発売の<Back Home>では 追悼の意を込めて この曲を カヴァーしているのには 熱くなってしまいます。素晴らしすぎます。他にも Gladys Knightが ライブで 歌っていたヴァージョンが 忘れられません。


以後 スピナーズは ジョン・エドワードに リードシンガーは変わりますが 大きなヒット曲を出すことは 出来ませんでした。


そんなスピナーズは やはり 私にとっても 今でも たまには 耳を 傾けたくなる素敵なグループです。


最後は フィィップ・ウィンが歌うバラード<Sadie>で。それでは おやすみなさい!



The Spinners - Sadie