ちょこっと感動日記

毎日のちょっとした熱~い感動を綴るマイブーム日記。音楽、本、マラソン、映画、サッカーのこと あれこれ!

<色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の旅>を読んで!

 

 村上春樹さんが4年前の2013年に発表した ちょっと長いタイトルの小説が 古本屋で 安く売られているのを見つけ もう一度 読んでみたくなり 買って読みました。最近文庫化されたので 価値的には もうお役御免ということでしょうか?重くて かさばり 置く場所も とってしまいますが 私は やっぱり 文字が大きくて 落ち着いた気分にさせてくれる単行本が どちらかというと 好きです!

 この本を 読むのは 実は2回目で 自分なりに はっきりと 理解できそうで できなかった内容の本で 少し時間がたち もう一度 読んでみると 新たに分かったことや 感じたことが 出てきて より深く理解できたような気がしました!村上春樹さんの小説は 多分 何度読んでも 100%理解できないし グレーな部分が 必ずあり そこを 読み手が どいうふうに考えるのか が 私にとっては すごく刺激的なところで 魅力じゃないかと思っています。 

 高校時代に ボランティアを通じて 親しくなった二人の女の子 白根と黒埜、と二人の男 赤松と青海、そして 色がつかない 多崎つくるの5人組グループは それぞれの個性は違えど 心の底から なんでも話し合って お互い信頼できる人生にとって 素晴らしい仲間と言っていい 奇跡的な集まりでした。

 ところが つくるが大学2年の時 突然 他の4人から 干されてしまいます!理由は 不明!誰も教えてくれません。なぜ 自分だけ そんな目にあってしまうのだろうか?と 真剣に考えこみ 心に深い傷を 負ってしまいます。希望を失ったつくるに 灰田という ここでも 名前に色が付いている 鋭い価値観を持った年下の友達ができますが 突然 姿を くらましてしまいます!そして 多崎つくるは 念願で 自分の夢であった 駅を作る仕事に就くことができ 16年が 経過しているにもかかわらず 未だに 深い傷が 浅くなることはありません!

 つくるは 人づてで 知り合った二つ年上のガールフレンド 沙羅より これから 付き合いを 続けていくためには 長年のこの問題を ひとつずつ解決していくことを 提案されます。

 アオは 地元で 高級車レクサスの販売員で 好成績を 上げています。アカは 企業を 対象とした人材の 教育や育成するといった 少し変わった会社を 立ち上げ 業績を 延ばしています。そして 16年前のことは つくるが シロを 自宅に 引っ張り込んで レイプしたとのことで 干された理由を 知らされます。つくるにとっては 全く 覚えがないことでしたが シロが 言うから 信用するしかなかったということです。そして シロは 6年前に 自宅で 何者かによって殺され もうこの世にいないことを 知らされます。クロは フィンランドに住んでいるということで 休暇を取って 行く決心をします。そして 深い傷を負った過去のことが 徐々に わかり始めてきます。

というのが 大体の筋ですが 私が この小説が好きなのは つくると各人物との会話が  とても 現実っぽく 全く無理がなく 自然に流れているようで 憧れに 近いものが あります。伝えたいことの的を 外すことなく 相手を思いやり 常に正直になっているところは 特に 沙羅との電話での会話や フィンランドで再会するクロとのやりとりは 一番 好きなところです。 
    
 そして 村上春樹さん特有の音楽が この小説にも流れてます。今回の曲は フランツ・リストの巡礼の年より <ル・マル・デュ・ペイ>という 恐ろしく 静かな美しいピアノ曲。一回目読んだときに どうしても聴きたくなり CD屋に探しにいきました。今聴きながら 書いています。<巡礼の年>は CD3枚組で その一枚目<第一年 スイス>に 入っています。私が 手にしているのは ラザール・ベールマンが 弾いている物で 灰田が つくるの家に おいていったレコードと 同じ演奏者です。リストには <ラ・カンパネラ>という有名な曲がありますが あの激しさとは 裏腹で 落ち着いたい感じの雰囲気で 昼下がりに 紅茶を 飲みながら 聴きたくなるような素晴らしい曲だと思いました。



 村上春樹さんの長編や短編は 新刊の<騎士団長殺し>以外は 一通り読みましたが もちろん すべて理解できたとは 到底言えないので また 少しずつ読み返そうかなあと思っています。<ノルウェーの森>は 3回読みましたが やはり 多分 次は <海辺のカフカ>にしようかなあ! 
 
 

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