ちょこっと感動日記

毎日のちょっとした熱~い感動を綴るマイブーム日記。音楽、本、マラソン、映画、サッカーのこと あれこれ!

私の名盤 奇跡の歌声 ジミー・スコット<Heaven>


 私が 初めてジミー・スコットが<Jealous Guy>を 歌っている声を ラジオで聴いてから 随分と 時間がたったような気がします。ジョン・レノンより 切なくて 気持ちが入っていて まるで 女性が 歌っているようで まろやかで ゆっくりしたテンポで 歌いあげられる歌声を 聴いた瞬間 涙があふれてきそうになりました。ジミーの声を 何度も 繰り返し CDを 聴いていた時期を 思い出します。


 一応 ジャズ・ヴォーカルに 分類されていますが 私にとっては ブルースにしか聞こえてきません。解説とかを読んでいると 何故 ジミーの歌声は これほどまでに 私だけでなく 人々の心を 揺さぶるのか?を 教えてくれています。


ジミーの歌に込められた感情、
これが神髄なんだ!
悲しい気分の時に聴こうものなら
思わず泣き出さずにはいられない。
<レイ・チャールス>



彼の歌は、シェークスピアの悲劇が
凝縮されたようなもの。
<ルー・リード>



私を感涙させた唯一の歌手、それは、ジミー・スコットです。
<マドンナ>



ソウルフルなんて京葉じゃ足りないくらいソウルフルなんだ。
<デビット・リンチ>



1925年に生まれ 貧しかった少年時代.歌手となってからも報われなかった永い年月、そして 遺伝的なホルモンの不足による健康問題。スティービー・ワンダーやマービン・ゲイ等に多くの影響を与え,レイ・チャールズやクインシー・ジョーンズが敬服するほどの実力者なのにもかかわらず,二十数年間も表舞台には上がれなかった時代もありました。




 90年代に入り 表舞台へのカンバックさせようとしてくれた DocPomusという人の葬儀で <Someone to Whtch Over>を 歌ったことから 再度 脚光を浴び始めました。


 1996年発表の この名盤『Heaven』のCDのブックレットには こう書かれています。





私たちの国の結合を 破壊する4文字の言葉がありますーH・A・T・E(憎しみ)
あらゆる困難から 解放してくれる4文字がありますーL・O・V・E (愛)
                                                                                                      ー ジミー・スコット





Jimmy Scott - Heaven




 1999年には ポップスのカバー曲を 集めた『Holding Back The Years』を 発表します。冒頭でふれたJohn Lennonの<Jeros Guy>が 入っている こちらも名盤です。他には シンプリー・レッドのタイトル曲を始め エルビス・コステロ、エルトン・ジョン、プリンスなどのかっこいいナンバーが 並んでいて 全くイメージが異なる曲に 大変身しています。どの曲も ジミーの歌声に のびとしなやかさがあり 最高の出来に 仕上がっています。



 
 ちょうど2000年だったと思いますが 大阪にも ジミーが やってきてくれというので もちろん 行きました。場所は 今は無き 心斎橋 クラブクワトロ。オール・スタンディングで つめつめの会場の中で ほとんど姿を 見ることができずに おまけに 体調が あまり良くなかったのかたった40分のステージの中で 奇跡の歌声は 伝わってこず バンドの音も聞こえずらく 思い描いていたライブとは かけ離れていて ちょっとがっかりしたことを 思い出します。






 2014年6月12日、米ラスベガスの自宅で死去。88歳でした。もう亡くなって 3年以上になりますが 時々 ジミーの 私が持っている この2枚のCDを 引っ張り出してきて 聴いて 魂を揺さぶる歌声を 感じています。

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