ちょこっと感動日記

毎日のちょっとした熱~い感動を綴るマイブーム日記。音楽、本、マラソン、映画、サッカーのこと あれこれ!

池井戸潤『下町ロケット』を読んで!


 池井戸潤さんの本を 一度読んでみたいと思っていて ようやく読むことができました。いや~ 実に熱い内容で時間を忘れ 480ページを ほとんど一気に読んでしまいました。


 常に前向きに 物事を考え 現実と夢の両方を 手に入れようと 常に前向きに 物事を考え 立ち向かっていく主人公に 勇気づけられる物語は 私にとっても 感動巨編でした。


 元ロケットエンジン研究者 佃航平が、失敗の責任を取って研究所をやめた後、佃製作所という親の町工場を継いだところから始まる物語です。ある日、商売敵の大手メーカーから理不尽な特許侵害で訴えられ 取引先を失い 資金繰りに窮します。そこに 国産ロケットを開発する巨大企業・帝国重工が、佃製作所が有するあるエンジンバルブの特許技術の譲渡 あるいは特許の使用契約の話が 舞い込みます。それらを受け入れれば 会社は ピンチを脱出できるのですが 佃は 考えます。会社とは?仕事とは?生きるとは?そして 夢とは?その中で 反対者、傍観者、協力者との関係性や態度が徐々に変化してゆき 徐々に まとまっていく様子が 描かれています。最後は ロケットの心臓部であるエンジンのバルブを 佃製作所で 作れることが許され 種子島で そのエンジンを積んだロケットが発車するのを 見守ることになります。
色々なタイプの人間が 登場しますが それぞれの設定に 不自然さ感じられず 無理のない構成なので 自然に入っていけた そんな気がしました。そして こんな熱い生き方をしている人がいる会社をうらやましく思いました。


 この本は ランニング仲間のTさんに 今回もお借りしたもので Tさんの故郷は この物語の作者と同じ 東京都の大田区ということで なじみが深い名称もたくさん出てくるとのことで 池井戸さんの大ファンで いろいろと教えてもらいました。この作品に登場する佃製作所は 実在する「植松電機」という会社がモデルになってるらしく 帝国重工は、明らかに三菱重工ということも 教えてくれました。


 この手のドラマや映画は 私には イメージのおしつけや 想像力を全く無視したものと思い 全く興味はありません。阿部寛がやろうが 三上博史がやろうが どうでもいいですが (堤真一だったら 考えます。笑) 三上版の方のエンディング・テーマに 使われている曲は 最高に かっこいいので 聴いてみてください。大好きなエルヴィス・コステロの<スマイル>です!



Elvis Costello - Smile



小説として 他の作品 「オレたちバブル入行組」をはじめとする“半沢直樹シリーズ”や「空飛ぶタイヤ」、「ルーズヴェルト・ゲーム」などは ぜひ読んでみたいなあ と思いました。


この作品は第145回(平成23年度上半期) 直木賞を受賞しております。












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