ちょこっと感動日記

毎日のちょっとした熱~い感動を綴るマイブーム日記。音楽、本、マラソン、映画、サッカーのこと あれこれ!

映画<リトル・ブッダ>を観て!


 <3部作>と言われている作品には 一つだけでも 充分納得できる内容なのですが 3つ揃えば もっと違った次元で理解できる様な気がしてきて その言葉の響きが 少なからず 自分では弱い方だと思っています!


例えば 本だったら


村上春樹の<羊三部作>
(『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』)

宮本輝の<川三部作> 
(『泥の河』『螢川』『道頓堀川』)


音楽がだったら
スティーヴィー・ワンダーの<黄金の三部作>
(「トーキング・ブック」「インナーヴィジョンズ」「ファースト・フィナーレ」)


映画だったら
ベルナルド・ベルトルッチ監督<東洋三部作>と 言われている
『ラストエンペラー』『シェルタリング・スカイ』『リトル・ブッダ』がありました。


前ふりが長くなりましたが その中で 今回 興味があったのですが 観ていなかった<東洋三部作>の一つ『リトル・ブッダ』を 観てみました。1993年の作品です。


簡単に言うと生まれ変わり(輪廻転生)の話を イタリア人であるベルナルド・ベルトルッチ監督が 東洋の仏教の世界を 通して どのように描くのか?ということが この映画の 面白いところで 『ラストエンペラー』『シェルタリング・スカイ』に続く作品として 興味深い所です。





 



シアトルに住むコンラッド夫妻のもとに、ある日チベット仏教の僧と名乗るノルブが訪問します。コンラッド夫妻の息子であるジェシーが、9年前に亡くなった高僧の生まれ変わりではないかということであった。唐突な申し出に困惑する夫妻だったが、夫の親友の事故死をきっかけに、ノルブに誘われるままジェシーを伴ってヒマラヤの秘境ブータンに旅立ちます。ブータンにはジェシーのほかに二人の生まれ変わり候補者が待っていて、最終的な選考手続きが始まります。





 メインストーリーに並行して、感動的なゴーダマ・シッダールタ王子の半生記が描かれています。その釈迦牟尼が悟りを得たひと(仏陀)になるストーリーは 手塚治虫の『ブッダ』の漫画や映画で有名だと思うのですが 実写化された映像は また別の意味で 感動しました。王子役のキアヌ・リーブスは 男前過ぎで かっこよすぎる 西洋から見たイメージが 面白いところでもあります。



最後は 3人のうち 3人とも 生まれ変わりではないか?という決定で終わってしまいます。チベット仏教寺院での儀式は 迫力がある演出で 盛り上がった場面で 派手では ありませんが 大変感動的でしたした。


3部作の 他の2作は


1987年の清朝最後の皇帝である溥儀の生涯を描いた『ラストエンペラー』は 当時観ました。溥儀という人の運命が いかに奇怪であったのか?という物語でした。







そして 北アフリカを舞台に、活気を失った一組の夫婦が辿る過酷な運命を描いた恋愛映画『シェルタリング・スカイ』も観てみました。
「人は自分の死を予知できず、人生を尽きせぬ泉だと思う。 だが、物事はすべて数回起こるか起こらないかだ。 自分の人生を左右したと思えるほど大切な子供の頃の思い出も、 あと何回心に思い浮かべるか?せいぜい4,5回思い出すくらいだ。 あと何回満月を眺めるか?せいぜい20回だろう。 だが、人は無限の機会があると思い込んでいる。」

と最後は原作者ボウルズ自身が出演し、上の言葉を残して終わるという意味深な映画でした。正直 わかったようなわからなかったような神秘的で不思議な映画でした。





と 以上がベルナルド・ベルトルッチ監督の<東洋三部作>でした。3作品とも 映像に これしかないというほど 坂本龍一のせつないメロディが 使われているのは やはり 印象的でした。 


他にベルナルド・ベルトルッチ監督作品で まだ観ていない作品は 1976年に発表した『1900年』という20世紀前半のイタリアの地主と小作人の物語があって ロバート・デ・ニーロジェラール・ドパルデューが 共演している映画があります。なんせ5時間16分。気合い入れて 観てみたいと思います。大阪マラソンが 終わってからの お楽しみにしておきます!!

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