ちょこっと感動日記

毎日のちょっとした熱~い感動を綴るマイブーム日記。音楽、本、マラソン、映画、サッカーのこと あれこれ!

村上春樹 <騎士団長殺し>を 読んで!

 
 図書館で予約していた村上春樹さんの新作<騎士団長殺し>が 9か月弱待ち やっと順番が回ってきました。1部、2部とも同時です。まさか この師走の忙しい時期にとは。2冊合わせて 1000ページを超える長編には 少し気合が入りました!


 主人公は 肖像画を得意とする画家で 6年間 暮らしてきた妻に 別れを告げられるところから 始まります。放浪生活の末 友人の紹介で 住むことになった 山の中腹に立つ家で 新しい生活が 始りました。そこで 不思議なことや 予測不能な出来事が 起こり始めます。その最初の出来事は 高額の報酬で 肖像画を依頼してきた<免色 渉>という謎の人物との出会いから。そして 不思議な穴。より物語を 深くしていきます。 


 この長編を 読む前に タイトルの<騎士団長殺し>というのは 一体何のことなのかなあ?と 考えていました。殺人事件を解決していく 探偵ものか何か?とまでは 思いませんでしたが 騎士団長が 主人公にしか 見えない 身長60cmの中世の騎士だとは 考えもつきませんでした。それは 屋根裏で 見つけた その家の住人だった天才画家 雨田具彦の作品<騎士団長殺し>の中から 出てきたイデアだったのです。(イデアとは 哲学用語の姿、形という意味)


   村上さんの小説に出てくる主人公の 大変 魅力的な 人物像みたいなものを いつもながら 感心させられて 私が 興味深く感じるのも 読む時のターニングポイントに なっています。物事にあまりとらわれないクールさを持つ反面 実は とことん優しい一面を持つ性格の持ち主で 何もかも見通せる能力がある。料理も得意で 根っからの音楽好き。数行で 現してみるのが 大変難しいですが。


 物語は 途中から 夢が現実か 分からないようで どこかがつながっているような 春樹さん特有の物語になっていきます。<騎士団長殺し>の絵の謎や 一体 鈴を鳴らしていたのは 誰なのか?スバル・フォレスターの男、秋川まりえは 免色の子供か?ユズの子供は 自分の子供ではないのか?など 解明できない謎や 解明しようとしないことは 最後まで 書かれていません。


村上さんの小説は こんな感じの宿題というべきか 読者自身が 最後は 考えてくださいと言わんばかりのことを 残してくれます。実は そのことが いつまでも 忘れなくしている要因のような気がしているし 現実の話 そんなわからないことが 多くあるというのが 当たり前になって 分からないことだらけのような気がしています。


そんなわからないことだらけの世界を 必死で生きようとする 登場人物の描き方も 鮮やかで 生き生きしています。そんな文章を 長々と読んでいて 気分が すごくよくなり 気持ちがよくなってきました。これから 村上さんの新作を 私が死ぬまで 何冊読むことができるか分かりませんが 楽しみにして 生きていきたいと思います。
 

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