私の好きな70年代のソウル・グループ②
超久々の<私の好きな70年代のソウル・グループ>です。今回は かなりメジャーなグループ<The Spinners>を 取り上げてみたいと思います。
1957年にドミンゴスというグループが デトロイトで結成され そこから やがて<スピナーズ>と改名していきました。このグループの歴代ヴォーカリストは ボビー・スミス、G.C.キャメロン、フィリップ・ウィン、ジョン・エドワードと 個性派揃いで その中でも 大好きなのは G.C.キャメロンとフィリップ・ウィン。大ヒットに絡んでいたところはありますが G.C.は いなたく 泥臭い感じがする歌い方をする一方 フィリップ・ウィンは 都会的で 洗練された感があって 一つのグループで これだけ対照的なのは また面白いところです。
G.C.キャメロンが 在籍していた時は モータウンの時代の1970年の一番のヒットとして スティービー・ワンダーが作った<It's A Shame>があります。モータウン専属のギターリスト、ロバート・ホワイトのかっこよすぎるイントロから 始まるこの曲は いつ聴いても しびれてきます。モータウンの全盛期の モータウンらしいポップなメロディ、ビート、バックコーラス、そして G.C.のいなたい歌い方が また好きなところです。
The Spinners - It's A Shame (Slayd5000)
1973年には フィラデルフィアのトム・ベルというプロデューサーの下に向かいます。いわゆるフィリー・ソウルと言われるサウンドと モータウン・サウンドとは また少し違った素晴らしさがあります。その時のフィリーソウルの代表曲とまで言っていい曲が <Could It Be I'm In Falling In Love>です。
COULD IT BE I'M FALLING IN LOVE / THE SPINNERS
NHKで放送されていた<SOUL TRAIN>の映像からですが 黒人がみんな踊っている中での演奏は 本当にかっこいいです。
ヴォーカルが フィリップ・ウィンに代わり 都会的に洗練されたフィリップ・ウィンの歌声は また 少し違った素晴らしさがありました。フィリップは バラードの方が よく似合っているような感じです。この<Love Don't Love Nobody>の そう典型的でしょう。
The Spinners - Love Don't Love Nobody (It Takes A Fool)
エリック・クラプトンの2005年発売の<Back Home>では 追悼の意を込めて この曲を カヴァーしているのには 熱くなってしまいます。素晴らしすぎます。他にも Gladys Knightが ライブで 歌っていたヴァージョンが 忘れられません。
以後 スピナーズは ジョン・エドワードに リードシンガーは変わりますが 大きなヒット曲を出すことは 出来ませんでした。
そんなスピナーズは やはり 私にとっても 今でも たまには 耳を 傾けたくなる素敵なグループです。
最後は フィィップ・ウィンが歌うバラード<Sadie>で。それでは おやすみなさい!