ちょこっと感動日記

毎日のちょっとした熱~い感動を綴るマイブーム日記。音楽、本、マラソン、映画、サッカーのこと あれこれ!

ECD<何もしないで生きていられねぇ>を読んで


 NHKのTV番組「こころの時代」は 好きな番組で たまに見るんですが 少し前に見た日本人ラッパーのECDさんの放送には とても感銘深いものがありました。ラップとヒップホップは ジャンルレスの音楽好きの私にとっても少し苦手意識があり 今までにも縁がなく 聴いてこなかったのですが 今回 ECDのことを 初めて知ることができて ほんの少しだけでも ラップが どういうもので 何を伝えようとしているのか?ECDさんは どんなミュージシャンだったのか?そして どんな生き方をしてきたのかが 分かったような気がしました。


ECDこと石田義則は 日本のラップの下地を作った人で レジェンドと呼ばれているの人。1996年7月7日開催されたヒップホップイベント「さんピンCAMP」で 25組のアーティストを集め 絶大な信用を 得ていきます。<ロンリー・ガール>、<MASS対CORE>は 有名。


90年代 認知され メジャーな音楽となっていくラップと決別したのを よそに 自ら 「個」を 表現する音作りを 宣言したのでありました。


番組では 「個」を 追求していくミュージシャンとしての生き方を 描いていきます。


ECDが 中学の時 デヴィド・ボウイを 偶然TVで見て 衝撃を受けて以来 個を探し
続けました。23歳の時 貧しい黒人が 楽器を使わず レコードと声で 表現するラップと出会い 表現する手段としてのラップに のめりこんでいきます。


図書館から 借りてきた この本<何もしないで生きていられねぇ>には アルコール中毒からの生還、自主レーベルでの音楽活動、サウンドデモ、自伝小説の執筆、結婚と子育て......のことを いつわらず、熱く、鋭い言葉が詰まったエッセイ集で 中でも 50冊の本や レコードを取り上げている所は ミュージシャンとして 人間として 深く突っ込んでいる所が 鋭いと思いました。 


そして 実際 レンタル屋さんで 「FUN CLUB」「失点 In The Park」「天国よりマシなパンの耳」というCD3枚の作品を 借りてきました。ラップ初体験です。全く意味が分からないものや 聴いているのが ちょっと辛い曲も 中にはありましたが 全体的には サンプリングされた音は とてもシンプルで とても分かりやすい言葉を使って 真剣に歌われていて 好き嫌いはともかく こんなスタイルで表現するということ自体 私にとっては 驚きでした。


ECDさんが48歳の時 24歳のカメラマン 植本一子さんと結婚して 2人の娘さんの父親になりました。植本さんの著書<働けECD わたしの育児混沌記>とか すごく現実的そうで いったいECDが どうやって 毎日を送っていたのか 興味あるところで また読んでみたいと思います。


ECDこと石田義則氏は 2018年1月24日に入院先の病院で逝去しました。享年57歳。
心よりご冥福をお祈りいたします。

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