ちょこっと感動日記

毎日のちょっとした熱~い感動を綴るマイブーム日記。音楽、本、マラソン、映画、サッカーのこと あれこれ!

14週連続全米1位!Uptown Funk のカッコよさ! ~音楽のこと⑩

Uptown Special
Uptown Special
アーティスト:Mark Ronson
レーベル:RCA
発売日:2015-01-13
カテゴリー:ミュージック


 以前にも お伝えした1980年代からの老舗音楽番組<Best Hit USA>にて マーク・ロンソンの L.A.での インタヴューをやっていました。イギリス人でお母さんは 不動産王で 再婚相手は あの<IWanna Know What Love Is>で 有名なフォリナーのギタリスト、ミック・ジョーンズということです。イギリス人で 結構ボンボンで 育ってきてた中で アメリカの黒人音楽に出会い レコードを 買いあさっていたそうです。いわゆる オタクです。


 本当は ラッパーを目指していたらしいのですが 2件隣のマンションに住んでいたジョン・レノンの息子、ショーン・レノンに ラッパーより DJの方が 向いてるんとちゃう?と言われ DJを めざしたということです。ニューヨークで 大人気のDJカオリさんの話によると ツアーで いろいろと一緒になることが多く、いつもモテモテで 女の子が たかっていたということです。



 このアルバムは プロデュース業もこなすようになってから 3枚目。本人は ギターも弾くんですが いわば 曲の現場監督みたいなもんで 自分のイメージどおりに ヴォーカリストを決め ミュージシャンを呼んできて 音を 作っていくという作業をしてます。こういうスタイルは 一昔前には なかったのですが 認められているのですね! このようなクリエーター主体のアルバムには 少し驚きです。


  この人は 一度 作りだすと そればかり考えてしまい よくパニック症候群に 陥ってしまうとのことで その時は 奥さんですら 会わないというくらい神経質になってしまうそうです。ある意味では 超生真面目な人間なのですね! 
 

一曲目は 彼の最大のヒーロー(私のヒーローでもありますが)スティーヴィー・ワンダーのハーモニカで 始まります。3曲目の フィール・ライト feat. ミスティカルは、ノリのい~ラップ・ナンバーで 普段ラップなんて 聴かないのですが リズムも良く 超かっこいい曲で 大好きです。5曲目のキヨン・スターは チャカ・カーンのようなダイナミックなヴォーカルが 印象的です。他にも 私も敬愛するドラムのスティーブ・ジョーダン、ギターのティニー・ホッジスと 最高のミュージシャンも参加。ジェイムス・ブラウン、プリンス、シック、EW&Fなどの影響を もろに出ている センスのよさと 最高に ご機嫌なアルバムに仕上がってます。


その中で 世界的な人気者 ブルーノ・マーズ(マイケル・ジャクソンに近い声で ファンキー!!)を ヒューチャリングした4曲目<Uptown Funk>は イギリス、アメリカでは もちろんのこと カナダ、オーストラリア、フランス他で 1位を記録。(全米14週連続 1位を記録!2015.4/18まで)
最高にかっこいいファンク・ナンバーに仕上がっています。ミネアポリスのファンクのにおいがしてくる曲で PVに ちらっと登場するギターを持った白人が マーク・ロンソンです。めちゃくちゃカッコよくきまってます。


Mark Ronson - Uptown Funk ft. Bruno Mars



 実は この曲の 存在を 教えてくれたのが 洋楽を好きになりだして 日が浅い やたらファンキーな曲ばかりを聴いている 私の高校生の娘で(日本のバンドや<嵐>なんか くそくらえ!!と言ってますが。笑)伝記映画も もうすぐ公開される ソウルの帝王 ジェイムス・ブラウンを 次に 聴かせようと 計画中ですがと ちょっと ゲロッパ!!は きつすぎるかな?(笑)


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ブコウスキーの<詩人と女たち>を読んで  ~本のこと⑥


詩人と女たち (河出文庫)
詩人と女たち (河出文庫)
著者:チャールズ ブコウスキー
出版社:河出書房新社
カテゴリー:本

 
 


 チャールズ・ブコウスキーは この小説<詩人と女たち>の主人公 チナスキーを 自らの分身としてとしていて 女たちと過ごした 7,8年の歴史を ほぼ自伝的に 描いた作品だといわれています。50歳 体重120キロ 臭い息を吐き ビールばかり飲み 競馬が好きで 女が好き セックスが好き 自堕落で 情けなく だらしなく 本当に どうしようにもない人間として登場させ、そこへ これでもか というくらい女が 集まってきます。


 なんたる 御馳走!!それも みんな彼の筆が描き出す チナスキー像に 魅せられてやってきます。アメリカ中から カナダから ドイツから。みんな若く 美しく 魅力的で セクシーな女性が 次々と現れ ファックされていく ということが ごくごく自然な 成り行きのごとく 物語が進んでいきます。というか そればっかりで めちゃ知的なエロ小説 という気がしてきます(笑)


 その性的な描写は 読んでいて 本当に生々しいのですが いやらしくはあまり感じません。笑ってしまう時もありましたが 読んだ後味は良く すっきりしていて 開放感 爽快感すら ありました。訳者のフォークシンガーでもある中川五郎さんが言うには ここまで 素直に「女たち」に対する「男心」が 書き記された物語は まずないのではないか と言っています。


 
 チナスキーのこと うらやましいなあ とは思いますが 体力的に 絶対無理やなあ と 真っ先に思い浮かべますが...(笑) 何か 生活している中で うまくいかない状況に 陥ってしまったり いろいろと考えてしまう自分が 嫌になった時 読んでみると 悩んでいることが 小さく感じ より感動できる小説かもしれませんね!そんな気がします(笑)
 


 老舗ロックバンド、ローリング・ストーンズのミック・ジャガーが 若かった頃 歌手や女優を いろいろと 噂があったことがありますが チナスキーをミックに 置き換えて 想像すれば 面白いかもしれませんね(笑)ぜひ 死ぬまでに 自叙伝を 書いてほしいものです。


 これも 私が 勝手に思っているのですが ジャック・ケルアックの小説<オン・ザ・ロード>の世界と 酔いどれピアノ詩人 トム・ウエイツが 描く唄の世界の 3点セットで 別の次元に 連れて行ってくれるものと思っています。酒、ピアノ、酔っ払い、あばずれ女、のくでなし、ブルース、叶わぬ夢、つかぬ間の幸せ(ボキャの貧しさが わかってしまいますが...)そんなものが 頭に浮かんできます。


こんなことを 考えていたら酔いどれトムの唄が 聴きたくなってきました!!というわけで<ピアノが酔っちまった!俺じゃないよ!>という曲を どうぞ!


Tom Waits - The Piano Has Been Drinking



 

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マラソンのこと⑥ ~関西実業団競技会


 2015年5月23日 有給休暇を取って 第59回関西実業団陸上競技選手権大会 マスターの部 男子35歳以上 5000M(オープン)に 参加してきました。フルマラソンやハーフマラソンがない この時期に 陸上連盟が主催するトラック・レースに 可能な限り参加して 秋のフルマラソンの土台作りとして 中距離で どこまで タイムがあげられるかが 大きく関係してくるので 手抜きができないガチ勝負です。



 この日は 男女同時スタートで 男子28名、女子6名の34名。私が所属するランニングチーム<ランスポットRC>では 5人で出場しました。5000Mは 400メートルのトラックを 12周半 周るもので なかなか 思ったようにはなりません。私は だいたい 先行飛び出しで 2000mまでは 調子がいいのですが そこから 4000mまでは 地獄の苦しみが 襲ってきて なんで こんなしんどい目して 走ってるんやろう!と いつも 悪魔が 囁きかけられます。そこを なんとか踏ん張れば もう少しで ゴール!おいしいビールが 飲めるぞ!と 天使が 話しかけてきて 元気が出てきます。 



 自己新だった 3月の猪名川マラソンの記録に 9秒 及ばず 19分28秒44で 15位という結果に終わりました。18分台を 狙っている私にとって まだまだ 壁は 高いようです。来月も 5000mに エントリーしているので 練習をつめて 壁をこえるぞお!!~っと!


この大きな長居スタジアムで 出させてもらうのは 走るのが 好きな人にとっては 聖地なので 気持ちよく感動的です。大会のプログラムには 大会&日本記録保持者 福士加代子の名があったり 野口みずきもありました。福士の記録は 14分52秒!さすがに トラックの女王と呼ばれただけあります。





 また 長居スタジアムは サッカーJ2のセレッソ大阪の本拠地で 2002年には ワールドカップ日韓開催で イングランドVSナイジェリアが 戦った場所でもあり その時の ユニホームが 飾られています。ベッカムオーウェンの中に 日本vsチュニジア戦で ゴールを決めた われらのモリシ(セレッソ大阪のスター 森島寛晃)も しっかりと あるところが うれしい限りです。




 

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音楽のこと⑨  ~Amy Winehouse


Back to Black
Back to Black
アーティスト:Amy Winehouse
レーベル:Republic
発売日:2007-03-13
カテゴリー:ミュージック


 彼女の歌声を 初めて聴いたとき 一目惚れならぬ 一聴き惚れしてしまいました。ビリー・ホリディアレサ・フランクリンサラ・ヴォーンが 頭に浮かんできました。誰や これ歌ってんのん?渋すぎるやん!!と。 調べた結果 エイミー・ワインハウスという英国出身のシンガーで あることが判明し 自分の中で 度肝を抜かされたのを 思い出します。まだ20歳代というのに とことん泥臭い声で こんな歌い方する人が いたなんて 本当に驚きでした。


今作である 私が大好きな06年発表の2ndアルバム<バック・トゥ・ブラック>では、人気者DJかつプロデューサー、マーク・ロンソンが参加してます。とかを 聴いていると 古いのか新しいのか そんなことは どうでもよくなり とことん素晴らしさが 身にしみてきます。もう一人のプロデューサー、サラーム・レミも レトロっぽくて いい感じです。マーク・ロンソンの音には 明らかに Motownの名曲から ぱくってますという曲が いくつかあり ギターのリフと、ベースライン、ドラムのタイミング、ホーンセクションの のりの良さ、かっこよさ そして エイミーの歌声と どれをとっても、60年代のソウル・ミュージックの全盛期の最高にかっこいい音づくりの再現で とてもじゃないけど 2000年代の音じゃないという 凄みがあります。


  これも 少し前に 読んだ<エイミー・ワインハウス、ディーヴァの憂鬱>というエイミーの伝記本には 10代の頃から 歌手に憧れて努力してきて 英国でブレイクし 2008年には このアルバムで 米国でも グラミー賞5部門受賞の快挙を達成するまでのストーリーが 綴られています。いつも アルコール依存やドラックのおかげで 浮き沈みの 激しい生き方で 発言も ストレートすぎてバッシングに合うことも 多くありました。政治的な発言をしていたU2のボノに対して「黙れ!知ったことか!」と 新人の音楽家が 発言したりしました。旦那のフランクとの関係などでも 決して 順風満帆には いかなかったようです。
 


 そんな彼女も 2011年に 27歳という若さで まだまだこれからという時に 亡くなってしまいます。死因は やはり薬物中毒やアルコール依存症と言われています。1970年に 亡くなった早熟のブルース・シンガー、ジャニス・ジョプリンも27歳だったというのは 悲しすぎる偶然かもしれません。もうエイミーの新作を 聴くことは できませんが 残された音源を これからも 胸に刻み込んで 聴いていきたいと思いました。合掌!!


Amy Winehouse - Valerie - Live HD


この曲も マーク・ロンソンとの作品ですが 邦楽洋楽 問わず ヒット曲のパターンの一つになっている ベース&リズム・パターンのひとつ(アメリカ・デトロイトで 1960年台から ブレイクし始めた モータウン・ミュージックを 作っていたスタジオ・ミュージシャン、ジェイムス・ジェイマーソンの ブンブンベースと言われています。)を 使っていて 見事としか言いようがないくらい はまっています。


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本のこと⑤  ~ 森絵都

ラン
ラン
著者:森 絵都
出版社:理論社
発売日:2012-02-25
カテゴリー:本

 森絵都さんの本を 今回初めて読みました。ランニングの雑誌とかで 走るための本 として取り上げてられていたのと 角田光代さんの 本の紹介する本<私たちには物語がある>で 取り上げられていた<ラン>という小説です。400ページ弱。タイトルどおり きっと 自分と共通する部分が あるのではないかな! とか なんか 自分にも あてはまるような いいアイデアは ないものかと 期待しました。


 主人公の 環は 13歳の時に 両親、弟を 交通事故で 亡くしてしまい そのあと 引き取ってもらったおばさんまで亡くしてしまう。天涯孤独。ある日 死んだ人の世界に通じる道を発見し そこで暮らしている家族に会う。そこには 生きて暮らしていた時より 温かい雰囲気の家族があったのです。


 その世界へは ロードバイクで行っていたが 使えなくなるというので 考えたのが 走って行くということ。しかも40キロ。それがもとで ジョギングを はじめるようになる。初めは 5分間走るだけで ダウンしていたところ 続けていくうちに だんだんと 走れるようになってきたある日 ランニングクラブに スカウトされ 40キロを 走り切る近道だと考え 入部する。そのクラブは リーダーのドコロさんを除いて 全員 個性の強いずぶの素人軍団であったが フルマラソン完走を 目指して 猛練習を 開始する。10月の久米島マラソンまで 後6カ月。果たして 環は 完走できるのか!家族は どうなるのか?といったあらすじです。


 現実の生活も どこか投げやりで 未来展望も持たないままの環は 走ることによって 徐々に 前向きになっていくのが この物語の面白いところの一つです。そして マラソンという競技は 結局 自分との戦いで 孤独なスポーツであるということを再認識させられます。「仲間と一緒にいると 一瞬 自分が孤独ではないという錯覚を 起こすが 別れた後 また 孤独が 襲ってきて より一層 落ち込んでしまう。なので 仲間は 好きでない」というくだりが すごく森絵都さんは すごいことを書くなあと 感動しました。


 私もランニングクラブに 入れさせてもらって3年になります。全員で 30人弱のチームで メンバーは よく入れ替わり 中途半端では なかなか続きません。タイムが 近い者同士は 経験、性別に関係なく 常にライバルなんですね! そのライバルがいるからこそ 自分を 奮い立たせ より頑張れる。そして 最後には 励ましあう。そういう実体験が元で 読んでいても ドコロさん率いるこのチームも とても おもしろかっったです。


  森絵都さんの直木賞受賞作<風に舞い上がるビニールシート>を 借りてきて 次の次ぐらいに 読もうと思っています。しばらくは 森絵都ワールドに 浸ってみようと思います。


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