ちょこっと感動日記

毎日のちょっとした熱~い感動を綴るマイブーム日記。音楽、本、マラソン、映画、サッカーのこと あれこれ!

ブルース・スプリングスティーンの名盤<ザ・リバー>を聴く!





 昨年の12月から年明けまで 忙しくきつかった仕事が やっと一段落して 自分への御褒美ということで 年末に 届けられた ブルース・スプリングスティーンのザ・リバー>のボックスセットを 時間をかけて ゆっくりと 聴いております。


The River>は、ブルース・スプリングスティーンが1980年に発表した2枚組超大作アルバムで 5枚目にして 初めてアルバム・チャート1位を獲得しました。このアルバムが 発売35周年ということで リマスターされて なお一層強力な音になった音源だけでなく、多数の未発表曲 当時のライブ映像も 収録されて なんと6枚組ザ・リバー~THE TIES THAT BIND: THE RIVER COLLECTION> なって発売されました。とにかくライブに 定評があり 一番のりまくっていた時期の ブルース・スプリングスティーンとEストリート・バンドが 体験できる ファンにとっては 興奮のオンパレードです。


 


 私にとって ブルース・スプリングスティーンとの 最初の出会いは 某FMで Hungry Heart >を 初めて聴いた時でした。脂ぎった歌声と 迫力があるバンドとが 完全にマッチする曲に 圧倒されました。発音が独特で 歌詞の意味さえ わからないのに 訴えかけてくる そんなイメージが ありました。


Live in Toronto 1984 1-hungry heart


 2枚組のアルバムThe River」には 強力な20曲が 収録されていて これが 本物のロックだと思いこみ 当時は ブルースのアルバムの中では 一番良く聴きました。多くの曲では ピアノのロイ・ビタンが弾く インパクトあるフレーズ、ダニー・フェデリシのオルガン、リトル・スティーブンのギター、マックス・ウェインバーグのドラム、ギャリー・タレントのベースも すべて ブルースの身体の一部のように 呼吸している様な感じがしてきます。そして 極め付きが サックスのクラレンス・クレモンズ。唯一メンバーでは 黒人で 大男。ここぞい言うところで 泣きのサックスが 入ってきます。激しい曲の後のバラードも同様で とにかく すべてが 感動を 誘うのです。


 1985年4月、そんなブルース・スプリングスティーンとEストリート・バンドが ついに大阪にも やってきました。大阪城ホールでの<Born In The USA ツアー>に 奇跡的に 行くことができました。チケットを 取るのが どこの国でも 至難の業 と言われていましたが 日本でも 例外ではありませんでした。いつ配布されるかわからない整理券を チケット販売元の大阪の堂島にあったウドー音楽事務所に 学校をずる休みして 3日通い やっと手に入れました。正面の41列目。会場の音響を管理するプロデューサーも一緒に ツアーに参加していることもあって とにかく音が大きくて はっきりと聞こえ 最高の音響でした。もちろん レコード以上に 本物を 体験できたことは 至福の喜びでした。


Bruce Springsteen - Dancing In the Dark



 当時ヒットしていた<Dancing In The Dark>では MVと同じように 客席から 一人の女の子を 引っ張り上げてきて 一緒に ステージで踊り 楽しませてくれました。<The River><Thunder Road>では イントロのブルースのハーモニカを 聴いた瞬間 抑え切れようがない涙が あふれ出てきたのを 思い出します。途中で 休憩を入れて アンコールでは<Born To Run>から始まり ラストの<デトロイト・メドレー>,<Twist &Shout>まで ノリノリで 幕を閉じました。約3時間30分のライブは 私が 今まで生きてきた50年の中で観た 数々のライブの中で 最も迫力があり 深く印象に 残ったライブだったような気が 今でも します。


 それ以降 Eストリート・バンドは解散し ギター一本と歌のみで アルバムを 作ったり 人間や政治の苦悩を歌うメッセージ性がある曲を 作ったりしましたが 私は どうも好きになることは ありませんでした。2006年に セッションバンドとして フォーク歌手ピート・シーガーの曲ばかりを 録音したのは ブルーグラスの要素も 入っていて 面白かったですが  また 別のものという感じでした。。
 
 


 その後 Eストリート・バンドも 何度か再結成しますが バンドの要のクラレンス・クレモンズとダニー・フェデリシ は すでに亡くなっているので 今いち 迫力が欠けているような気がします。


 はやり あの時の 輝きは もう二度と 帰ってこないことに 絶望します。しかし プロデューサーのジョン・ランドー「私はロックン・ロールの未来を観た。その名はブルース・スプリングスティーン」と絶賛した74年から 40年以上が たつ今でも あの頃は 輝き続けていたものは これからも 変わらないであろうと思います。私自身も あと何年生きているか 予測不能ですが 生きている限りは ブルースの歌を聴いて 勇気ずけられ 希望を見させてくれ 酔わせてもらおうと 思っております。


 <The River>のディスク2の最後の曲 <雨のハイウェイ>を 聴いています。明日も いい日でありますように!



 









 


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